人生で、今までの体重は60台を行くか戻るか。去年から体重計の電池切れをいいことに現実から目を背けていたところ、絶望的な体重を目にしてしまったあの九月。63.5kg。
あの日は気持ちよく酔っ払っていた。ローストビーフとワインと何か(カロリードンのピザかもしれない)。ワインを2本空けてべらべらに楽しんだ。九月は家呑みが多かった。ワインの度数のおかげで酔っ払って恐怖心が薄れ好奇心のみ。体重計に乗った。出た数値は上記の数値だった。私は現実と向き合った。
それからは毎日任天堂スイッチゲームソフト『リングフィットアドベンチャー』をすることを決意、実行した。いつもは三日坊主以下だったが、あの数値が自分を奮い立たせてくれた。
犬2に「目標は?」と訊ねられた。自分はゲーム内知識で知っていた「一か月、2~3キロ痩せるのが良い。それ以上痩せると体に支障をきたす」と覚えていたため、「三キロ!」と答えた。犬2は怪訝な顔をしていた。
毎日、毎日。『リングフィットアドベンチャー』をした。一日二回した日もあった。膝を痛め(昔膝を故障したためわりと痛めやすい)休んだり。でも一日休んでもその次の日はやる気持ちはあった(実際五日間休んだ日もあったが)。どろどろに汗をかき、髪の毛をせっかく真っ直ぐにするためのパーマ(汗が致命的弱点)がとれかけてボサボサになりつつある事を自覚しても、痩せるために気持ちよくかっこよく健康的に痩せるために『リングフィットアドベンチャー』のストーリーモードでリングと共にドラゴに挑み続けた。
毎日毎日運動していたら痩せると思うだろう。それが違うんだな(『深夜食堂』風ナレーション)。
自分は食事制限を課さなかった。朝は納豆だが、夜は自由であった。
微妙に変動する0.1グラムの数値を一喜一憂していたが、ある日疑問に思った。「三キロってきつくね?」
その時初めて1キロの重みを知った。
犬2は言う「プラトー」てやつだろうと。意味は、「学習や作業の進歩が一時的に停滞する状態。練習曲線の横ばいとして現れ」。
体重63キロ台内(ちょっと62にも足に突っ込み)でプラトーって、と思った。
昔に見たテレビでは、体重100キロの人がダイエットに励んでいて、その人も「プラトー」がきていたが80キロ台とかだったと思う。
もう少し自分もそのくらい効果現れてから「プラトーだ」と悩みたかった。
運動して伸び悩んでいたある日、「食事制限いるかも」みたいな犬2の発言。63⇔62キロを彷徨い、定期的に行われる家呑みはしかと楽しみまくった。ここを抜け出すには、「食事制限」が必要なのかもしれない。自分は食事が、食べることが一番好きだ。嫌なので「やらん」と伝えた。
それから「プラトー」を抜け出して(犬2お墨付き)、一時\60キロ/に片足いや指先突っ込むまでにいけた。喜ばしいことだ。だが、膝の故障と体調不良により『リングフィットアドベンチャー』を手を抜いてしまった時期がある。11月上旬から中旬にかけてだ。その時家呑みも活発化し「とんぺい焼き」という悪魔のようなとても美味しいお酒に最適メニューが考案され犬家では称賛されまくっていた。食べた。太った。65キロという数字を叩き出した(でも衣類着用して腹巻に『ホッカイロ』込だから……)(目を逸らす)。
現在。少しずつ恐怖の数値から62キロに戻りつつある。体重は全く変わらないが、「fit」やら「筋力」? が減ったり増えてきている。
昔から外に出て遊ぶのが好きではなかった性分なため筋肉量は人よりも少ない。筋肉がだんだん付き始め、冬の寒さにちょっと耐えれるようになったし、去年と比べて寒くて何かやる気力が失われていたあの頃とは活動量が違う。
いつか目標の\60キロ/台、いや58キロに戻り、痩せた自分でファッションを楽しみたいと思う。
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